デスティーノ・ランコントレ 第一話
やっとこさオリキャラさんでの小説かけました((((((遅い。
まずはこの世界の中心である太陽と月、そして死神さんのお話ですねー。
文章がものすごい稚拙ですがそれでも読んでもらえたら嬉しいです←
以下続きを読むよりお話スタートします!!
=月視点=
「あー、そろそろ本に風を通す時間だ……」
思ったことがついつい口に出てしまう。
いつもなら全く気にしないことだけど、今は違う。
「まーまー、そんなの後でいいじゃんかよー。」
そうおちゃらけた声で返事を返すのは、僕の片割れ。
うるさいです。頭に無駄に長いターバン的なの巻いて、ひらひらと鬱陶しくないのか。
「鬱陶しいのはお前のそのスカーフも同じだろwwwwひらひらひらひらwwwww」
そう言うとげらげらと腹を抱えて笑い出す。
また口に出てしまっていたようだ。ああもう。僕の馬鹿。
「あんたがいるとやるべきことが全くできないんです。早く人間界でものんびりお散歩してたらどうですか。」
「折角来てやったのに、その態度はねぇだろー?感動の再会だろーwwwww」
「4ヶ月ぶりで感動の再会なんて、アホらしい。それにあんた泣いてないじゃん。げらげら笑いながらの感動の再会とかありえません。」
こいつの言葉に半ば呆れつつ返答しながら、風通しをする本を本棚からひょいひょい取り出しては積み上げる。
今日は1万冊ぐらいでいいだろう。鬱陶しい奴もいることだし。
「今日はどれだけやるんだ?万?億?全部?あははははwwwwww」
「あぁもう、うっさい!!帰ってください!!」
「なんだよー。俺も手伝おうと思ってんのに」
「あんたに手伝わせたらこの館が全焼しかねません。この間も大事な本を何冊も燃やして……手伝わせた僕も悪いけど」
「だって俺太陽だしwwwwwしょうがないじゃんかよーちょっと気を抜いたら燃えちゃうんだもんwwwwお前が燃えないように工夫しとけよwwwwww」
そう、目の前でげらげら笑うのはああ見えて太陽の化身。どうしてこうなったんでしょうか。そういう僕は月の化身だから向こうは向こうでそう思ってるんだろうけど。
「しっかしお前はつれないなー。前は俺にひっついてばっかりでさー。あのときの面影は何処に行ったんだ?モーントよ……うおぉっ!?」
「うっさい、過去のことは語らないでください!!今度言ったら新月の日に覚悟してもらいますよ?」
こいつが過去のことを話そうとしたのですかさず目の前に闇で作った刃を軽く1000本ほど突きつけてやった。どうせそのびびりだって演技に決まってる。
僕はこいつにどうあがいたって勝てないんだから。こんな刃なぞ一瞬ではじき返して僕に突き刺す事だってこいつには造作も無いことで。
「おぉー怖い怖い」
そうやって肩をすくめるのも、わざとらしく見える。いやわざとらしい。わざとだろ。
なんでかと聞かれたら……答えづらいけど。
まぁこいつとの付き合いは長いなんてものじゃない。もうかれこれ1万年くらいになりますかね。気持ちとかはなんとなくわかってしまうということにしておこうか。
本当は、もっともっと短かったはずなのにね。
―あの出来事が無かったら―
まぁ今は語ると長くなっちゃうし……ってこれ誰に話してるんでしょうか。
「モーント?何さっきからぶつぶつ言ってんだ?」
少し呆れたような声にはっと我に返る。ほら、さっき突きつけたはずの刃はもう何処にもない。
「な、なんでもないです!ほら、そこ邪魔!!どいてください!」
軽く1000冊ほどの本を抱えて風通しをするスペースにひょいひょいと並べていく。
「おー、相変わらず凄い量だなwwwwww」
その様子を笑いながら眺める太陽。うざい。邪魔。
「これからもどんどん増えていくんです。わかってます?」
そう、この図書館には今まで世に出てきた全ての本、そしてこれから世に出てくる本もこの広大な図書館、僕の家の本棚に収まるのだ。これくらいで凄いとか言ってるわけにはいかない。
「いやそれはわかってるけどー。お前今日何の日かわかってんの?俺が来てすぐに帰らないって相当の理由があるけどなー……」
そういって僕の目の前に立つ奴。あ、僕らの名前まだ知らないでしょうね。
こいつはアーラゥです。もう二度と口に出したくないです。はい。
そして僕はもう何回か出てますけどモーントといいます。
「お、おーい?またぶつぶつ言ってんぞー?大丈夫か?」
オーバーに心配そうな顔をして僕の目の前で手を振るアーラゥ。うざい。
自分の記憶を探ってみるが、今日はどうにも頭が回らないせいか思い出せそうに無い。 癪に障るが聞いてみることにしよう。
「大丈夫です。今日って何かありましたっけ、度忘れしちゃったみたいです。」
「おいおい、しっかりしろよーwww今日はあれだ、4ヶ月に一度の会議だぞ?どうせあいつの愚痴で終わるけどなーwwwww」
「……しまった、まだ紅茶とお菓子の準備してない。ごめんけど、そこの本そこに並べといてください。燃やすなんて言語道断ですよ」
「ほいほいー。努力しますー。」
二つ返事で本を運びだすアーラゥ。心配だけど背に腹は変えられない。
こいつなんかより、もっと大事な人が来るのだから。
そう、今日は大事な日。めったに外に出ない僕がアーラゥ以外の者と顔を合わせれる大事な日。
お客さんはいつも疲れているから疲れが取れるように念入りに準備した紅茶とお菓子を出すのが最大限のおもてなしなのに。アーラゥと本の風通しのせいですっかり忘れてた。うかつだった。
「今何時ですか」
食器類を出しながらせっせと本を運ぶアーラゥに問う。
「んー、あと5分で3時」
……ますますやばい。彼はいつも3時きっかりにやってくるのだ。
いつものようにのんびりお湯を沸かしている場合じゃない。
「魔法を使うしかなさそうですね……あんまりよくない方法ですが、今回ばかりはしょうがない……」
ポットに下界で一番おいしいと言われている水(アーラゥにとってこさせた)を並々と注ぎ、ささっと魔法陣を描く。
描き終えて発動させ、蓋を開ければそこにあるのは真紅の液体。
とっさに作った魔法だからうまくできてるか不安だ。
自分の愛用している青を基調としたカップに少し注ぐ。
色は申し分ない、問題は味だ。ちゃんと僕が望む味になっているのか。
どきどきしながら一口。
「……これなら申し分ない。」
味もよくできている。これなら彼も喜ぶだろう。
「モーントー。終わったぞー。今回は燃やさなかったぞ俺wwwww」
「そうですか、たまには役に立ちますね。もうテーブルで待っててください。お茶菓子取ってきます。」
もうひとつの心配も杞憂に終わったようだ。今日は運がいい。
内心でほっとしながら冷蔵庫にしまってあるお茶菓子を出す。
今日はミルクレープでいいか。三人分に切り分けてそれぞれお皿に乗せてテーブルに並べる。
これで準備万端だ。もうすぐ彼はやってくる。
そう思った刹那、扉につけてあるベルが幽かにちりんと音を立てた。
「ちょうど3時に来たぜwwwwwww」
「彼ですね……僕が出ます。まだそのケーキ食べないでくださいね」
「ほーいwwwww」
そう言い残し扉に向かう。きっと戻ってきた頃にはお代わりを要求されるだろうけど。アーラゥはそういう奴だ。
今日の彼はいったいどんな面白い愚痴を聞かせてくれるのだろう。
内心でほくそ笑みながらゆっくり扉を開いた。
=続く=
――――あとがき――――
や、やっとこさ書けた……!!
このブログを始めて何ヶ月経ったんだ本当wwwwwww
まだキャラ紹介も完成してないしアイコンの差し替えできてないしそもそもアイコン書き直してないしというgdgd更新で本当申し訳ありません……!!
お話を書いているうちにこのシーン入れたいなっていうのがどんどこ出てきちゃって長くなっちゃいそうなので二話に分けちゃいましたwwwww
一応次回で簡潔する予定ですよ、はい。←
詳しい解説的なものは次回のあとがきにて(((((
それでは、こんな感じでオリキャラさんの世界を展開させていきたいです……!
ではでは、次回の更新までごゆるりとお待ちいただけたら!!